ねんきんダイヤルの体制について少し調べてみる

ねんきんダイヤルは従来からある年金相談窓口に過ぎない

ねんきんダイヤルの開始は1年半前、平成17年10月31日

年金に関する電話でのご相談については、これまで全国23か所の年金電話相談センターまたは社会保険業務センター中央年金相談室の電話番号に電話をおかけいただいておりましたが、平成17年10月31日(月)から拠点毎の電話番号を2つの全国共通電話番号に集約し、ネットワーク化により効率化を図るサービス(『ねんきんダイヤル』)を開始しました。

ねんきんダイヤルにかけると全国の年金電話相談センター等のうち、空いているセンターへ転送される

『ねんきんダイヤル』では、お客様からの電話を全国の年金電話相談センター等のうち、回線の空いているところにおつなぎします。

年金電話相談センターの民間委託はねんきんダイヤル開始当初から行われている

茨城と広島のセンターはモデル事業として平成17年の10月時点で民間委託されている。社会保険庁のレポートがWebに掲載されている。

社会保険庁:市場化テスト

社保庁は、2008年度までに現在の年金電話相談センターを3箇所の民間委託コールセンターに集約しようとしている

社会保険庁は全国24カ所にある電話相談業務の拠点を、新設する3カ所のコールセンターに集約し、運営を民間に委託する。コスト削減とサービス向上が狙い。同庁は厚生年金の支給額に影響する年金記録に多数のミスが見つかり、加入者からの相談や問い合わせが今後増えるとみている。

来年度予算の概算要求に40億円を盛り込んだ。3カ所の候補地は、民間のコールセンター事業者からの助言を受けて絞り込む。人件費が安く人材を確保しやすい場所を優先するため、地方が有力候補地になる見通し。

2008年度までに3カ所の設置を終え、「中央年金相談室」(東京)と23カ所の「年金電話相談センター」の機能を移す。拠点の集約とオペレーター教育の徹底で、年間に700万件を超える電話相談に対し全国で均質なサービスを提供できるようにする。

6月4日から6月10日まで中央年金相談室のみ24時間で対応していた

5000万件に上る年金記録漏れが判明し、国民に不安が広がっているのを受け、社会保険庁は今月4日から、電話窓口「ねんきんダイヤル」で、年金に関する相談を24時間受け付けている。

従来の相談電話の時間帯は、日中のみ9時間程度だったが、今回の問題をきっかけに相談者が急増したため、全国24か所の電話窓口のうち、東京都杉並区の社会保険業務センターのみ土日も含めた24時間体制に切り替えた。

同庁によると、6日までの夜間対応の相談件数は計1562件。日中の相談が4万件まで急増していることもあり、職員からは「夜も相談が殺到するのではと覚悟していたが、思ったほどではなく、ほっとした」と本音も。ねんきんダイヤルは全国共通番号で、0570・05・1165。11日からは、記録相談専用フリーダイヤル(0120・657830)も開設される。

年金記録紛失問題に合わせて6月11日から「ねんきんあんしんダイヤル」を開設、人員はねんきんダイヤルからの流用

記録照会専用のねんきんあんしんダイヤル

6月11日(月)から記録照会専用のフリーダイヤル
「ねんきんあんしんダイヤル」を開設しました。

ねんきんあんしんダイヤルのオペレータはねんきんダイヤルのオペレータ500人のうち180人を移したもの

社保庁によると、年金関係の問い合わせは、全国23カ所にある年金電話相談センターか社会保険業務センター(東京都杉並区)で対応している。これまでも、かけた側が料金を負担する「ねんきんダイヤル」(0570・05・1165)があり、これを約500人態勢で受けていたが、このうち業務センターの180人を新たに設けたフリーダイヤルの対応に振り分けた。

ねんきんあんしんダイヤルの開設に併せて、ねんきんダイヤルの24時間対応を取りやめ。コールが殺到しているため社保庁は今月中の増員を検討。

社会保険庁は12日、加入者や受給者の記録相談に24時間態勢で応じるフリーダイヤル「ねんきんあんしんダイヤル」などに、受け付け開始の11日午前8時半から24時間で、計約47万件の電話があったと発表した。このうち実際に応対できたのは約1万7000件だった。

通話が殺到し、ほとんどつながらない状態が続いたことについて、同庁の今別府敏雄(いまべっぷ・としお)企画課長は「夜間も昼間と同じくらいの件数があり、驚いた。応答できなくて申し訳ない」と陳謝。今月中に現在の約530人から1000人以上に対応人員を増やす考えを明らかにした。

同庁によると、集計したのはフリーダイヤル「ねんきんあんしんダイヤル」と、今月四日から受け付けを始めた有料の「ねんきんダイヤル」。約47万件のうち、9割はフリーダイヤルにかかった。

ねんきんダイヤルは当初、24時間対応だったが、11日以降は午前8時半から午後10時までとなった。

24時間対応やねんきんあんしんダイヤルの開設などで試算されている費用は20億円

これに、年金相談急増に対処するための、土日を含めた24時間対応電話相談や、11日からスタートするフリーダイヤル相談、窓口増設で費用20億円が必要になる。

以下憶測含むまとめ

  • トランスコスモスが委託されているのは全国に複数ある年金電話相談センターか2008年度までに新設予定とされていた新センター。
  • トランスコスモスはねんきんダイヤル要員として継続して求人を行っているだけで、記録紛失問題発覚前から痛いニュースで取り上げられていた文面・待遇で求人広告を出していた可能性がある。
  • ねんきんダイヤル・ねんきんあんしんダイヤルにかけたとして必ずトランスコスモスのセンターにかかるわけではない。
  • 広島・茨城・トランスコスモスのセンター以外の年金電話相談センターが民間委託されているかはわからない。
  • 電話窓口用の予算20億円はすべてトランスコスモスに絡むわけではないが、その内訳は謎。