全体会議が特定の部署間で紛糾すれば、それ以外の部署にとって時間のロストになることに気づかないんだろうか。

プロジェクトの定例会議で6つも7つも部署が絡んでいれば、それぞれの部署の利害があるわけでプロジェクトリーダーには先にそれを察知しなければいけない。

そういうのを定例会議のようなみんなが集まる場所で初めて吐き出させるようなことをさせちゃいけない。発言時間が決められている中では声の大きい部署の都合が優先され物事が流される。

リーダーが各部署の意見を聞いてから方向性を決めるふりをするから会議の収拾がつかなくなる。方向性が決まっているなら「これでお願い」と言い切るしかない。いや、リーダーが方向性を持っていなくてどうやってものごとを決められようか。メンバーが言ってくれることが正しいなんて保証はないし、それで決断した内容に責任を持たなきゃいけないのはリーダーなのに。

とある決定事項について特定部署からいくら叩かれようとそこは頭を下げてやり過ごすしかない。いざとなったらトップマネジメントの威を借りるぐらいのことが必要だろう。

会議の前に各部署にヒアリング・ネゴシエーションする努力が足りない。1対1で自分がしたいことを説明して説得しなきゃいけない。定例会議の前にはすべてがデザインされてなければならない。必要ならそういうやり取りを議事メモにでもまとめてプロジェクト関係者で共有すればいい。会議を最終決済だけで済ませれば所要時間は計算しやすくかつ短くなるはずだ。

プロジェクトがことごとく失敗するのは、プロジェクトリーダーがいつも各部署の顔色をうかがってから物事を決めるからだろう。