条件付き受け入れは所詮否定であり排除である。
「彼が私の提案に反対しなければ、彼の業務を阻害することはしない」「彼が私以外の女性にメールをしなければ何の問題もなく仲良くやれるのよ」
それがなくなればという条件付きで相手を受け入れることを表明するのは、相手の現状を否定・排除することから入っておりさらに相手がそれを変えなければ受け入れることをしないのだから、現状から未来にかけてベースとなっているのは否定・排除である。
これを条件付き受け入れの意志を示している側が「私は彼を否定しているわけではない」といったら嘘である。
条件付き受け入れを提示された側は「受け入れる」という言葉の前に、まず相手が現状の自分を否定・排除で見られていることを再確認せよ。
受け入れを求めるために安易に自分の変化を約束するのは、地獄行きのキップにはさみを入れられるようなものである。
求められた変化に対してあなたは積極的な意義を見いだせるのか、それをできなかったときに相手とどういう関係になるか、あるいはそれを成し遂げるだけで真に相手が受け入れを示すのか、充分に考慮せよ。
条件付き受け入れを提示された側は、現状を否定されていることを忘れるな。