仕事ができない人のパターン・「自分が果たせるものか考えずに役割を請け負う」

仕事を依頼したときは、最終形がどのようになるか*1とそれをいつまでに達成できそうかを聞いてみる。その答えを聞けばたいてい仕上がりを予測できる。最終形を想像したときそれを達成するための期限を決めるには過程を想定しなければならない。過程を想定するにはやり方を知っている必要があるから、やり方はわかってる。怠惰の問題はあるが最終形と期限が想像できる人間はたいていそのとおりの結果を持ってくる。

まれにハッタリで期限を言ってくる人間がいるが、期限破りが結果で2回出たら見限るだけ。見分けるのは簡単。

とりあえずやってみます」と言われたら黄信号。その状態で仕事を請け負ってから手を付け始めるまで時間をかけている様子があったら赤信号に近い。やり方を考えることから始めるから間違いなく時間がかかるのが第一の問題。やり方を考えながら成果を作ってこれる地力を持つ人間は少ないというのが第二の問題。

初めての業務内容で試行錯誤が必要なパターンはあるが、その場合は依頼してからある程度の期限があったらもう一度最終形はどうなるか聞いてみる。そこでも試行錯誤をやってたら結果を出す気がないと判断する。依頼された仕事は過程ではなく結果で判断されることを理解していない。

できない仕事はできないと言う人間は、できるといいながら結果を出さない人間より信用できる。前者は代わりの人間を捜すか教えながら仕事をするなどの選択肢がとれるのに対し、後者は結果を出すまでの時間を損失として膨らましていくだけである。

*1:他愛もないことで構わない。たとえば「Office文書で何ページになる?」とか。