「それがどうした」と言い切れる立場を構築しておくこと。

アッテンボロー「いいことを教えてやろうか、ユリアン

ユリアン「何です?」

アッテンボロー「この世で一番、強い台詞さ。どんな正論も雄弁も、この一言にはかなわない」

ユリアン「無料で教えていただけるんでしたら」

アッテンボロー「うん、それもいい台詞だな。だが、こいつにはかなわない。つまりな、それがどうした、というんだ」

銀河英雄伝説の僕の好きな一節だが、これは本当のことで言葉だけでは覚悟を決めた人間の行動は変えられないことを示している。

たまに最強の抵抗手段はサボタージュですよ、なんてのも本気で同僚やクライアントの担当者にのたまったりする。

個人情報保護の研修がマネージャ主催で実施された。数ヶ月前から本社手動で実施の指示を受けていたものを、ずっと放置していたのを今更になって総務に突っ込み入れられて慌てて実施してるんだと。

ここまで引っ張ったんだったら「それがどうした」と言ってやればいいじゃないか。どうせ他にする仕事があるんだろ。現場がこけるんだったらそれこそ総務なんて不要だし仕事なくなるんだから。*1

僕がクライアントに放言をはけるのも、そういう立場を意識的に作っているからで、僕が動かない時に発生する問題に彼らが対処できないことを知っているからでもある。

そうやって考えると自分が好き放題やれるのも、いろいろ文句は言うもののそんな会社だから自然と自分の立場が強くなっているというのもあるんだよな。

だから、エラい立場でうまくやるにはどうしたらいいかっていうのをきっちり身につけるまで、今の会社を辞める気にはならんねというのがほんとのところ。

*1:もちろん個人情報保護の研修のほうが重要だろうという主張は成り立つだろうが、今回の研修に関して言えば内容そのものがやるだけ無駄だというようなものでしかない。