東京マラソン完走したよ。6時間かかったけど。

そういえば追加抽選に当たったことは書いてなかった。

レース状況

完走というよりは25km過ぎから歩いてたので完歩に近い。ネットで6時間5分程度、グロスで6時間20分程度といったところ。

1km/7分、ネットで5時間ちょい、グロスで5時間半というところを目標にしていたけど、周りのランナーのペースに煽られて5km-10kmの5kmを31分で行ってしまったのが失敗。事前にハーフマラソンとかのレースに出てほかのランナーと走るという感覚をつけておくのがよかったと思う。

とはいえ、トレーニング中はこのペースでも20kmは平気だったのが、20kmをだいぶ前にしておかしくなり始めたのは雨の影響が大きかったかも。時折横殴りになるような雨が精神的にきついというのもあるけれど、若干水を吸ったシューズが重く感じるようになったなあと思ったら、太もものあたりが動かなくなってきた。同じ部分にはトレーニング中、一度も疲労を感じたことがなかったのに。

25kmあたりからはストレッチ・マッサージを繰り返しながら前に進んでたけど、30kmで残り時間の余裕を見て歩いて完走することに目標を切り替え。歩きに切り替えてもしばらくは歩くのすらしんどい状態。ようやく佃大橋あたりで雨が完全に上がり日が出て気温も上がり、この辺から4km歩けば1kmは走れるような状態に変わる。まあ、周りも歩いている人ばかりなのであせることもない。あとはゴールになだれ込むだけ。

走った後の身体

全体的な疲労感はそれほど強くないが、レース中におかしくなってた太ももに加えて腰から背中にかけての筋肉が痛い。ゴール直後から立ったり座ったりや歩くのも辛かったので、ゴールまで歩けたのが不思議な感じ。これを書いてる時点でも痛いが、動きはとれるようになってきた。今日は仕事を休みにしておいてよかった。

コースの感想とか

曙橋から市ヶ谷あたりで中央線の縁石にのりあげて転んだ。気をつけろといわれればそれまでだが、このあたりのコース上はかなり混雑しているのでちょっと危ない。

混雑といえば、コース上は銀座から浅草へ向かうところでも結構な混雑でそろそろ歩く人も出てくるので、5時間前後のペースで走る人には自分のラインを探して走るというのが結構大変だったんじゃないかと思う。オーバーペースで失敗した自分からすれば後半のために抑えて走れよといわれているようなものかなとも思うが。

全体とすれば、これだけの名所ばかりを車道いっぱい使って走れるのは、それだけで楽しい。都庁から始まり、日比谷公園、東京タワー、銀座、浅草、お台場近くなるとレインボーブリッジもかすかに見える。後述するように些細な問題はあるけれど、このコース設定だけでお腹いっぱい。

ボランティアの人や沿道の人たち

どこを走ってても、ボランティアの人や沿道の人から声がかかる。それだけで励みになる。

個人的には35kmあたりで「エントリーしたのは自分」というプレートを掲げてた人に感謝、あれでかなり気力が回復した。

運営面での要望

運営面で改善してほしいところはある。

荷物は積み込みのトラックがずらっと並んでて、ゼッケンに書かれた番号のトラックの前で直接荷物を渡すのだが、どちらが若番のトラックかわかる掲示がないので、自分のトラックがどれか探すのに苦労した。且つ導線が一方通行ではないので荷物を渡し終わってスタート地点に向かう人とトラックを探してさまよう人がごっちゃになっていて、荷物預けの締め切り直前はとんでもない混雑だった。

トイレの問題は大きい。スタート地点からトイレまで結構距離があるので一度スタート地点についてしまったら、トイレのために離れるのも大変。もう少し、スタート地点とトイレを容易に行き来できる状態にできないものか。結果、新宿のガード下で結構な数の男性ランナーが立小便をしていたのはかなりまずい。仮設トイレは一定区間にポツポツあるけれど並んでいるので一回使えば5分は待つ。コースの特性上、仮設トイレをたくさん置くというわけにもいかないだろうが、絶対数は足りてない。

給水は概ね足りていたと思う。僕自身は最期の給水までスポーツドリンクがあったし、スポーツドリンクが無くなってて水には余裕があったはずだ。ただ、22km地点から給食があったのだがこれは足りなかった様子で僕が通るときには各所でひとつも残っていなかった。時間のかかるランナーほど腹が減るはずなので、これはちょっといただけない。沿道のお店の人が善意で給食を配ってたけど、それはまた別の話。ちなみにゴールではバナナを1本もらえた。

個人的にはスタート地点で導線を示す看板がほとんどなかったのをどうにかして欲しかった。プログラムに地図が書かれているとはいえ、実際に行ってみると自分のいる位置がどこなのかはわからない。自分の荷物トラック探しも看板ひとつで解決できる話じゃないかと思う。

とはいえ、運営面での問題が多少あっても続けていってほしいイベントではある。繰り返しになるけれど、このコース設定は素晴らしい。*1もうひとつ言えば、今回3倍程度の抽選倍率だったこともあって、出走するのが大変というのもどうにかしてほしい。とはいえ、エントリー枠を増やすにもこれ以上の人数はコース上の混雑具合からして難しそう。これは一般ランナーとしてはあきらめるしかないところなのかな。

次回のレース

初回の抽選に外れたあとに応募した湘南国際マラソンを1ヶ月後に走る。今度はちゃんと5時間で走破する。制限時間5時間40分なんだから今回のように完歩ではだめ。

*1:欲を言えばレインボーブリッジを渡ってみたいけど。