「状況」を理由にすると選択肢を考慮しないどころか想像できなくなる

「直立した状態から好きなように体を動かしてください」というとき、条件がなかったら「首をかしげる」「右手をあげる」「右足を前に出す」etcと、いろんなことができる。そこに「右手は怪我して動かない」という状況が与えられると「右手をあげる」ということが選択肢としてすら思い浮かばなくなる。また、自分の選択肢として考えないだけでなく他人の選択肢としてもそれが思い浮かばなくなるようなことがある。この例は実際のことじゃないけど、似たような感じの経験をすることは多くある。

ここで表現したかったのは条件が与えられるとその条件がなかったときに思い浮かぶ選択肢が思い浮かばなかったり、他人が有利な選択肢をとる可能性を想像できなくなったりすることが多いんじゃないかということ。

条件というのは容易に変化するので排除したものがすぐに最適な選択肢に変化する可能性があるし、自分が想像できなかった選択肢を他人が採用した場合は大きな差をつけられてしまう。だから、「状況」みたいな条件に気をとられるすぎると、選択肢があることに気づかなかったという自分自身のせいで「状況」を不利にしかねない。