北海道旅行記・その3

9月14日23:00に札幌駅を出たバスはほぼ定刻の5:30頃稚内駅前バスターミナルに到着。朝は若干冷え込んでいるが、窓口は空いていないものの待合室の中には入れるのでそこで休めば問題ない。

路線バスの始発が発車する頃になると窓口も開く。7:50発の定期観光バスの予約をしてから稚内駅近辺を歩く。まずはフェリーターミナルへ利尻・礼文へ向かう人でにぎわっている。

防波堤ドームの下を歩いたあと稚内駅へ。早朝のスーパー宗谷2号が出発する直前。

キヨスクで夕食にする駅弁の予約をする。店主が亡くなったサンエイ商事が販売していた「さいほくかにめし」「最北駅弁帆立」はキヨスクで今でも販売している。

朝食は駅構内の立ち食いそばで済ませる。最北端の駅そば。味はごく普通の駅そば。

バスターミナルへ戻る。路線バスがちょこまか発車するけど乗る人はほとんどいない。待ち合わせ室にいるのも多くて3人程度。設置してあるテレビで放送してためざましテレビで、例の傾聴ボランティアのドキュメントなんかをみながら定期観光バスの発車を待つ。

7:40頃稚内Cコースのバスが到着。1日がかりで宗谷エリアを廻るコース。客数は僕を含めて3人。これ、商売成り立ってるのか。

7:50定刻で出発。まずは国道238号線宗谷岬へ向かう。途中、宗谷丘陵を通る。こういうなだらかな丘が連なる地形というのは他では見られない。丘陵には宗谷岬肉牛牧場があり、牛が放牧されている。自衛隊のレーダーがあったり発電用の風車があったりものすごく独特の風景。

宗谷岬に着いたのが8:30頃。ツーリングの人が休んでたりするけど人はほとんどいない。東京から1100km。本土最北端。

宗谷岬を出たバスは次はさるふつ公園へ向かう。インディギルカ号座礁事故の慰霊碑があるが、それよりも海がきれいなのが印象的。

次はクッチャロ湖。売店で地域限定販売のペレアイスを買って食べる。いちご味の普通のアイスと言ってしまえばそれまでだけど。

時間があるときにはバスガイドと運転手とちょっと話をしてみたりする。「ガイドで地元の唄を歌ってましたけど、客が一人のときは1対1で歌うんですか。」「ええ、そうですね。よくありますよ。ははは。」ということで客1人での運行もよくあることが判明。運転手の話だと「客は減ってるねえ。2年ぐらい前は結構来てたけどね。」

とはいえ街全体としてみると、この近辺は漁業や酪農の街であって観光の街として無理に何かをしようという気があまりないのかもしれない。そう感じるのんびりした雰囲気がある。

クッチャロ湖を出たのが11:00ぐらい。朝冷えていたのが嘘のように暖かくなってきた。気温は20度を超えていたらしい。定期観光バスの旅はまだ続く。