酷い社会制度が変わったとしてそれで自分が救われるかというのはまた別の話。

正規雇用正規雇用になったり最低賃金があがったりしても、それは「金銭面の条件」の底上げに過ぎなくて、結局雇う側の価値観に合う働きをしなければ給与以外の面で精神的に不利益を被るのは目に見えている。

金払えぐらいなら政治でなんとかなるかもしれないが、資本主義の中で会社の利益に貢献しない社員が冷たい目で見られるのは政治の力でも変えようがないだろう。

どんなに金銭面での保障があったところで、なんらかの商売をしている人なら売れない苦しみを救ってもらえるものでもないし、会社勤めなら会社で認めてもらえることには直結しない。

そのための自己向上にあてる金や時間がないというのがそもそもの問題なんだというのはわかるけれど、ちょっとでもそれが改善されたときにどう行動するかは先に考えないと、同じタイミングでそういう境遇から抜け出した人間から出し抜け食らって置いてかれる可能性がある。そのとき相対位置が変わってないことに気づいても、文句を言わずにいられるか。