自分が何を望んでいるのか想像する力

詳細は元記事を参照していただくとして、自分もおんなじことを考えてました。名づけて「現物主義」。人間は、存在しないものに対しては何にも言わないんだけど、目の前に存在するものに対してはあれこれ文句をつける。よくいるじゃないですか、「何か意見はありますか」と議長がきいたときには何も発言しないくせに、誰かが意見を述べると反対意見ばかりいうやつ、30代後半から40代に多いんだけどさ、でもこれが人間の性質なんだよ、きっと。

そういう人間に対処するには参照先のとおり現物を見せていくしかないんだろうけど、それより、そんなに多くの人がこうも「想像力」がないのか、と思う。参照先を読む前から思ってることだけど。

自分自身が考えていることだから「想像力」ではなくて「自己認識力」のほうが適切な表現なのかもしれない。でも、自分自身のしたいことを常に把握しているかというと人間ってのはそうでもなくって、ついさっきまで考えていたことをふと忘れている。だから、常に周辺の状況と自分の普段の様子を記憶しておくようにして、いつでも自分自身が何を望んでいるのかを推測できるようにする。最終的には推測だけではなくて、その先の自分の状況が想像できるようになる。だから「想像力」。

この「想像力」を身につけるには常日頃から、自分や自分の周辺が起こした行動とその結果をひたすら記憶するだけでよくて、それを繰り返しているうちに自分自身のその時点での状態と記憶の中にある似た状況と照らし合わせれば必然的に先が推測できるようになる。そこまでいけば「違う方法をとることによってどうなるか」とか自然と想像できるようになる。「違う方法」の想像も過去の記憶を参照してるだけ。

と、ここまで書いてみたところで思った。これだと経験したこと以上のものは想像できないことになるな。そうしたら多くの人が今までに見たことのないITソリューションなんて「現物主義」で対応するしかなくなるよなぁ。

想像力の大きさは経験とそれをどれだけ記憶しているかによって決まってくる。自分が会社で関わる30代〜40代の人間の多くをバカにしてる理由ってのは「あなたたちの今までの経験をどこに生かそうとしているのか一向に見えないのよ」ってとこ。